ＮＰＯ法人『園でピース』も『ホッキョクグマ・ピースの会』も存在目的はただひとつです。
すなわち、
動物園で生まれ、動物園の中で生きているホッキョクグマ・ピースをはじめとして、動物園で預かっている動物の＝命＝を、人間の責任で最後まで、可能な限り守り、しあわせに世話して頂きたい。
それが目的であり、そのために出来るだけの応援をする。と決めた、価値観を共有出来る者が集まって、その目的の達成のために動いている。それが、このふたつの団体と言えるように思いますので、強化のために統一も不可能ではないと考えています。

『平和』でないと維持できない動物園。
動物が檻に閉じ込められていることで、昔は、あまり好きな場所とは言えなかった動物園。
今、動物園を外からも中からも、いくらか眺められるようになって
改めて、私は、その教育機関として動物園が持っていた、おそらく、動物園しか発信出来ないかたちでの『いのち』の尊さの学びや、人間が生きる上での社会のルールの教えの質の高さ、また、温かさに感動する日々です。

無くなるとすれば時代の流れで、それもまた良し。と以前は思っていた動物園。
が、なかみを知れば知るほどに、人間が人間らしく生きるために、生身の動物に教えられることは多く、今はぜひとも存在しつづけてほしい施設と思っています。

維持管理に経費がかかれば、よほどみんなで守り抜く強い気持ちを内外ひとつに出来ない限り、これからの動物園事情は切ないものがあるかもしれません。
備えあれば憂い無し。その言葉を糧に、地に足をつけて一歩一歩、前に進む活動をみんなで大好きな動物園のために、出来て行けたら幸いです。

ＮＰＯ法人　園でピース
代表　木村　和代